文章を書くとき、論理展開を意識できるようになろう

たとえば、上司から飲み会に誘われていて飲み会に行きたい、でも、妻が「もう今月は飲み会に行くな」と厳命していたとしましょう。そういう妻にメールを送るとき、(ア)から(ウ)のうち、どの文面にしますか。

(ア)とにかく、飲みたいから、飲み会に行きたい
(イ)上司と飲みたいから、飲み会に行きたい
(ウ)うちの会社では上司に媚びへつらわないと出世しない。出世しないと家計も苦しいままだよね?上司から飲みに誘われたから飲み会に行ってくる

スポンサード リンク


論理展開の基本を知れば、文章能力が上がる!

まずは(ア)の「とにかく、飲みたいから、飲み会に行きたい」からです。
これは理由になっていませんよね。こういう文章を、いくら書いても妻の心には永遠に届きません。

次に(イ)の「上司と飲みたいから、飲み会に行きたい」です。
一応、理由はありますが、もう今月は飲み会に行くなと厳命している妻を説得できるとは思えません。方向性は合っていますが、もっと説得力を増やす必要があります。

最後に(ウ)の「うちの会社では上司に媚びへつらわないと出世しない。出世しないと家計も苦しいままだよね?上司から飲みに誘われたから飲み会に行ってくる」です。
妻が、「うちの会社では上司に媚びへつらわないと出世しない。出世しないと家計も苦しいままだよね?」という前提を認めさえすれば、妻には、飲みに行くことを反対する理由がなくなってしまいます。説得力がある文章といえます。

(ア)から(ウ)を図示すると以下になります。



(ア)は全く方向が違っていて、(イ)は妻の心に届きません。(ウ)だけが妻の心に届きます。

実は(ウ)の文章は、これから説明する論理展開の方法の1つ、「演繹法」を利用したものです。
つまり、論理展開の方法を知ると、説得力がある文章を書くことができるようになるのです。

…たとえ、どれだけ有用なことが書かれていたとしても、説得力が欠けていれば、読み手にイマイチ伝わりません。
だから、論理展開の基本を知る必要があります。
論理展開の基本を知れば、説得力ある文章が書けるようになります。すなわち、文章能力を向上させることができるようになるのです。

あなたの文章能力を向上させる方法のトップページ