論理的文章にならない理由

少し長いですが、まずは、下記の例文を読んでください。

(例文)我々、中高年の人間も、奇抜とも思える若者のファッションを理解しないといけない。だって、我々もかつては、年長者から奇抜な服装と揶揄されたのだから。
しかし、礼節に関しては話は別だ。礼儀をわきまえない若者には厳しい態度であたるべきだ。挨拶ができないというのは大したことではないように思うかもしれないが、小さなことができない人間に大きなことができるはずもない。スーツやネクタイの色、髪の色や長さも同様だ。アイロンがかかった濃紺、濃灰色のスーツ、落ち着いた色のネクタイ、短髪に黒髪。それが守れない人間は、社会人として失格だ。

この例文、何か変ですよね。
どこが変だと思いますか。

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人は一貫性を求める

例文の何がおかしいのかというと、「意見が変わっていること」にあります。
最初と最後を読むと、それがよくわかります。

(はじめの方の意見)我々、中高年の人間も、奇抜とも思える若者のファッションを理解しないといけない。
(最後の方の意見)アイロンがかかった濃紺、濃灰色のスーツ、落ち着いた色のネクタイ、短髪に黒髪。それが守れない人間は、社会人として失格だ。 → 最初に「若者のファッションを理解しないといけない」と言っていたのに?

恐らく、文章を書いているうちに、ヒートアップしていって、気持ちが爆発したのでしょうね。

人は、一貫性がない文章を非論理的と感じるので、 いずれにしても、意見を変えてはいけません。
「一貫性」が大切です。
一貫性があるかないかは、あとで、読み直せばわかるので、文章を書いた後は、時間を置いて読み直すといいでしょう。

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