非論理的な文章になっている理由

まずは、下記の例文を読んでください。

(例文)ヒット商品を生み出すためには、細かい規則に縛られず、自由に過ごせる社風が重要だ。なぜなら、自由な風土こそが、ヒット商品を生み出すために重要な要素だからだ。

この例文、何か変ですよね。
どこが変だと思いますか。

スポンサード リンク


循環論法が非論理的である理由

文を分解してみましょう。

・文1:ヒット商品を生み出すためには、細かい規則に縛られず、自由に過ごせる社風が重要だ。
・文2:なぜなら、自由な風土こそが、ヒット商品を生み出すために重要な要素だからだ。

「なぜなら」とあるので、文1の根拠が文2です。
文を要約します。

文1:ヒット商品を生み出すためには、自由な社風が重要だ。
        A                  B
→AのためにはBが重要だ。

文2:自由な風土が、ヒット商品を生み出すために重要な要素。
      B           A
→BがAのために重要な要素。

文1の根拠となる文2は、理由のはずの文2は同じことを言っているにすぎません。
このような論理展開のことを循環論法といいます。
循環論法になると、一気に非論理的な文章になります。

スポンサード リンク


参考:理由はないよりも、あった方がいい

心理学の話ですが、「どのようなものでも理由があれば、承諾してもらいやすくなる」というものがあります。
どういうことなのか、イマイチわからないと思うので、まずは以下の2つの例文を読んでみてください。

(例1)本を貸してほしい
(例2)本を借りたいから、本を貸してほしい

例2は理由になっていません。
しかし、心理学の実験だと、例1より例2の方が承諾してもらいやすいという結果が得られています。

というわけで、循環論法ですが、何も理由付けがないよりも、循環論法の方が説得力が増すことでしょう。
もっとも、きちんとした理由付けをした方が、説得力が高いですけどね。

あなたの文章能力を向上させる方法のトップページ