論理的文章にならない理由
まずは、下記の例文を読んでください。
(例文)昨日は食べ過ぎた。今日は胃がむかむかする。だから、部屋を掃除した。
違和感がある文章ですよね。
何が変だと思いますか。考えてみてください。
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原因と結論が無関係
これは考えるまでもないと思います。
原因と結果が無関係だからです。
・原因:昨日は食べ過ぎた。今日は胃がむかむかする。
・結果:だから、部屋を掃除した。
このように、原因と無関係の結果を持ってくる人がいます。非論理的な文章になるので、原因と結果は関係があるようにしましょう。
・・・「こんな、間違いしない」って?
では、以下の例文を読んでみてください。
サプリメントAには、カプサイシンという成分が含有されています。カプサイシンといえば、脂肪を燃焼させる効果があります。だから、サプリメントAを飲むと、キレイになれます!
あまり違和感を感じないかもしれませんが、おかしいと思わないといけません。
どこが変なのでしょうか。
「だから〜」の部分が結果ですので、例文を、まずは、原因と結果に分けてみましょう。
原因:サプリメントAには、カプサイシンという成分が含有されています。カプサイシンといえば、脂肪を燃焼させる効果があります。
結果:だから、サプリメントAを飲むと、キレイになれます!
脂肪を燃焼させることと、キレイになることは関係ありますか?
寄与条件でさえないですよね(たとえば、外見が悪い人が脂肪を燃焼させたからといって、キレイになるわけではありません)。
例文は、言葉にあるイメージをうまく使って、本来は無関係な「原因」と「結果」を関係があるように見せかけています。
このように、巧妙に仕掛けることで、本来は無関係な原因と結果を、さも関係が深いように見せかけることもできます。
・・・何を言いたかったのかというと、「巧妙な広告には注意しましょう」ではありません。原因と結果が、無関係か、それとも関係があるか、判断が難しいこともあります。
だから、「原因と結果が無関係にするはずもない」と思うのは間違いです。原因とは無関係の結果を持ってきて、非論理的な文章にならないように気をつけましょう。