「感情」を動かさないと納得しない

演繹法と帰納法で論理展開すれば、説得力ある文章を書くことができます。
しかし、いくらロジックが良くても、人の心を動かせるわけではありませんなぜなら、人には「感情」があるためです。
つまり、いくら論理立てて、筋を通して文章を書いても、「感情」を動かさないと「納得」できないといわれることがあるのです
実際、わたしは以下のように言われたことがあります。

私:「A=B。B=C。だから、A=Cだよね?」
相手:「理解はできるけど、納得できない」



では、どうすれば心を動かすことができるのでしょうか。
それを、このサイトでは説明します。
※)ちなみに、人の感情を揺さぶるといっても、小説のように感動させる文章を書く方法ではありません(そもそも、私は小説家ではありませんから、そのノウハウはわかりません)。

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人の感情を揺さぶる文章を書く方法

どのようにすれば、人の感情を揺さぶる文章を書けるようになるのでしょうか。
それは、人の心理を知ることです。
人の心理を知るといっても、何も専門的に心理学を勉強する必要はありません。行動経済学、心理学……一般の書籍にある程度の知識さえあれば、人の感情を揺さぶる文章を書くことができるようになります。

論より証拠。
以下の2つの文章のうち、どちらの方が買いたくなりますか?

(ア)演繹法により作成した文章

意志が弱いとダイエットは成功しません。もし、飲むだけで痩せる、そういう夢のようなダイエット食品があれば、どうでしょうか。意志が弱くても、ダイエットできそうと感じるのではないでしょうか。ダイエット食品Aはまさしくそのようなダイエット食品です。飲むだけで痩せるダイエット食品Aは、オススメです。

(イ)心理学の知識を利用した文章

医学博士推薦!
なんと、ダイエット食品Aは、発売一ヶ月で、10万本売り上げました。
「まさか飲むだけで痩せるとは…はじめは信じられませんでした。もう、ダイエット食品Aは手放せないです(30代、会社員)」
そのような感想が多数寄せられています。
ダイエット食品Aはオススメです。

短文なので、それほどの差はないように感じたかもしれませんが、普通の人は、(イ)の方に反応します。

やはり、論理展開を学ぶだけだと、文章能力は向上しても、頭打ちしてしまいます。人の心理を知る必要があります。

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論理展開は不要?

中には、「人の心理さえ知っていれば、論理展開を知らなくてもいいのではないか」と思った人もいるかもしれません。
しかし、わたしは、論理展開は「読み手の心」に自分の伝えたいことを届けるための手段で、心理学は「読み手の心のツボ」がどこにあるのか知るための手段だと考えています。
どういうことかわからないと思うので、図にしてみました。



論理展開を知らないと、(ア)のようになって、自分の伝えたいことが読者に届きません。
論理展開だけしか知らないと、(ウ)のようになって、読み手の心には届きます。これで人の心を動かすことができることもありますが、感情を揺さぶることができません。
論理展開と心理学の両方を知れば、(イ)のようになって、読み手の感情を揺さぶることができると、私は思います。
というわけで、ここでは、読み手の感情を揺さぶる方法について解説していきます。

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