「人は、人の評価を信じる」という思考パターンを考慮したキャッチコピー

ネットショッピング、旅行サイトなどで、「口コミ」がやたらいい商品やホテルなどがあれば、つい購入もしくは利用してしまうのではないでしょうか。
しかし、よく考えれば、口コミは、縁もゆかりもない「赤の他人」の評価で、本来は信用できないものです。極論になりますが、その辺に歩いていると、十名ほどの人が寄ってきて、「この本は素晴らしいんだよ」と言ってくるようなものです。信用できない、というよりむしろ怪しいものなのです。
にも関わらず、たとえば「これだけの評価がついているのだから、きっといいものに違いない」と口コミをつい信用してしまいます。
このように、人は、周りの人の評価が高ければ、高品質だと推定してしまう習性があります。この習性を利用しましょう。では、具体的に、この人の思考パターンをどのようにキャッチコピーに利用すればいいのでしょうか。

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人から評価されていると暗に示すキャッチコピーにしよう

たとえば、以下のようなキャッチコピーにすればいいでしょう。

・全国で絶賛販売中
・10万部突破
・売り切れ続出

「全国で絶賛販売中」って、単に全国で販売しているだけです。
「10万部突破」も、「10万部突破」といいながら、実は、印刷して、すぐに廃棄ってやつなのかもしれません。
「売り切れ続出」って、1000店舗のうち、5店舗だけで、しかも、在庫が3個しかないのかもしれません。

もし、そうだとすれば、これらのキャッチコピーは、「多くの人が評価している→品質がいいに違いない」という心理を利用しているわけですね。
具体的には、以下の心理が働いているのではないでしょうか。

・全国で絶賛発売中
→全国の消費者が買っているんだ!
→品質が悪ければ、全国の消費者は買わないよね。
→品質がいいに違いない。

・10万部突破
→10万人がお金を払って買っているんだ!
→品質が悪ければ、10万もの人は買わないよね。
→いい本に違いない。

・売り切れ続出
→みんなが買っている。
→品質が悪ければ、買わない。
→いい商品に違いない。
※)売り切れ続出は、希少性の心理の方が強いかもしれません。

ベタなのに、なぜ相変わらず、キャッチコピーで、使われているのか、その理由がわかったのではないでしょうか。

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